2023年1月13日金曜日

元官僚の政治家(地方公共団体の議員や地方公共団体の長(市町村長や知事の事)含む)は優秀か。

 よく選挙の時に話題になる話だが「元官僚の人が立候補している」「元官僚の人は政治家として能力があるのかな」と言う話をよく聞きます。これについて私自身の個人的見解を述べさせてもらいたい。あくまでも「個人的見解」であり「絶対に正しい(又は間違っている)」「特定の個人を批判しているわけではない」と言うことではないことを理解した上で読んでほしい。

○元官僚の政治家(地方公共団体の議員や地方公共団体の長(市町村長や知事の事)含む)に立候補する理由について

中央省庁の官僚って現在の国家公務員総合職(昔の国家1種試験)に合格して採用された人なんですよ。ですので「学力的にレベルが低い人」と言うことはまあありません(学力的に優秀でも学力以外の部分はどうか知りません→これが重要です)。しかしこういう人がなぜ官僚を辞めて政治家になるかと言うと(政治家にならない人もいますが)全員が事務次官になれるわけではありません(事務次官の1つ下のポストである局長にもなれない人はいます)。ここまで言えば分かりますよね。ある程度出世コースに乗って官僚の世界である程度の役職に就く事の出来る人もいるのですが当然出来ない人もいます。当然出世コースに乗っている乗っていないに係わらず自分から辞めて独立開業する人もいます。有名な実例であれば「村上ファンドの村上世彰」「現在の国家公務員総合職(昔の国家1種試験)と司法試験をはじめとする資格試験に合格していた人が官僚をやめて資格職業に転向する」ケースがそれです。。官僚としてある程度の役職に就けない人(要は出世コースから外れた人)はどうなるのかと言うと「外郭団体に天下りする(天下りが良いか悪いかは別として)」「外郭団体以外の利害関係のある民間企業に再就職という天下りをする(今現在この手の天下りは制約があるはず)」「民間企業の社外取締りになる(中央省庁と利害関係のあるなしにもよるがこういうケースもあるらしい)」「天下りとは別に企業に就職する」「独立開業する」「大学教授になる(→テレビにたまに出てくることがある)」「選挙に出て政治家(地方公共団体の議員や地方公共団体の長(市町村長や知事の事)含む)というコースを取る」という選択肢があります(まあこれ以外にも選択肢があるのかもしれませんが)。ここまで説明すれば分かりますよね。「選挙に出て政治家(地方公共団体の議員や地方公共団体の長(市町村長や知事の事)含む)というコースを取る」は元官僚の退職後のコースの選択肢の1つなんですよ。「外郭団体に天下りする(天下りが良いか悪いかは別として)」「外郭団体以外の利害関係のある民間企業に再就職という天下りをする(今現在この手の天下りは制約があるはず)」は今現在制約がある(実質的にはどうか知らないが)が、選択肢としてある事も事実です(本人の希望や能力にもよる)。「独立開業する(司法試験等に合格していた人が弁護士として開業するような資格職業含む)」もあるのだが、今現在資格職業として商売が上手くいくかどうかは知りません。「大学教授になる」という人もいます(私自身の卒業した大学にもそういう教授がいた)。しかし最近は大学も少子化のため、運営が厳しいため、「自分の卒業した大学で雇われるかどうかは不明です」「希望するレベルの大学で雇われるか知らない(FランやBFランクの大学に文部科学省の官僚が天下りして助成金貰っているという噂を聞きますよ)」ということがあります。


○元官僚の政治家(地方公共団体の議員や地方公共団体の長(市町村長や知事の事)含む)を当選させるメリット

・政治のことはともかく行政のことを知っている確立が高い。

・低偏差値大学卒ではないため、まああほではない可能性が高い(勉強以外についてはどうか不明ですが)。

・地方自治体の場合中央省庁とのパイプなどを持っている人がいるとその地域にいい意味での利益をもたらしてくれる可能性がある。

・元官僚が政治家になると官僚(行政側)と政治の側の調整が上手く出来る可能性がある。


○元官僚の政治家(地方公共団体の議員や地方公共団体の長(市町村長や知事の事)含む)を当選させるデメリット

・出世コースから外れた人間(酷い場合によると能力がない、又は表に出てこない不正等で肩叩きをされた人間である可能性もある)が「元官僚です」と言って立候補することがある(まあこれはよくあるね)。

・その地域とは全く無縁の人が「元官僚です」と言って立候補することがある。

・「出世コースに乗るだけの能力もなかった(出世コースから外れた)が本人にプライドが高くて天下りをすることを拒否したが、自力で利害関係のない企業に転職する能力もなく独立開業するだけの能力もなく大学教授としてお呼びもかからなかった」という人が政治家として「元官僚です」と言って立候補することがある(→西日本にあるとある泡沫政党から「この地域の特別顧問になってほしい」と言われて就任したがツイッターを見ていると後々その泡沫政党の代表とトラブルになって特別顧問を辞めさせられた人(実名伏せる)がいると言う情報を聞いています)。

・特に目的もなく(政治にも興味がなく)余有名でない(又はまともでない)政党から「うちの政党から立候補しませんか(又はうちの政党の特別顧問になりませんか)」的なアプローチを受けてなんとなく立候補している(実際どの程度いるのかは知らないが稀にいるらしい)。


○元官僚の政治家(地方公共団体の議員や地方公共団体の長(市町村長や知事の事)含む)は本当に優秀か

これは僕個人の意見だが元官僚の政治家(地方公共団体の議員や地方公共団体の長(市町村長や知事の事)含む)だから優秀と言う考え方は捨てた方がいい。他の候補者よりましに見えることはよくあることだがそれは「まし」と言うだけで「優秀」とは違います。「出世コース」から外れてかといって「独立開業するだけの能力もない」「まともな会社で雇ってもらえない」「かといって天下りすることは自分のプライドが許さない」と言う理由で政治の世界に顔を出す人がいることも知っておいた方がいい(こういう人にまともでない政党が接触して立候補させて党勢を拡大しようとすることもある)。