2023年3月21日火曜日

副業実態、40代での実施率が最多に 副業のみの年収平均は?

 ライボ(東京都渋谷区)の調査機関「Job総研」は「2023年 副業・兼業の実態調査」を実施した。その結果、現在副業をしているのは全体の約2割で、副業のみの年収の平均値は20万円であることが分かった。

●副業をしているのは40代が最多

 「現在副業や兼業をしているか」の質問では、全体の22.6%が「している」、77.4%が「していない」と回答した。年代別では、40代の副業実施率が31.7%で最多となり、50代が22.4%、30代が20.7%と続いた。今後、副業をしたいと思うかの問いでは、副業を「したいと思う」(55.1%)、「どちらかといえばしたいと思う」(30.4%)を合わせ、85.5%が“したいと思う派”となった。年代別で“したいと思う派”をみると、40代が87.5%と最多となり、いずれの世代でも8割を超える結果となった。副業をしていると回答した76人に、2018~22年で副業していた年を聞くと、18年が35.5%、19年が46.1%、20年が50.0%、21年が63.2%、22年が72.4%となり、毎年増加傾向がみられた。また18年と比較し、22年の実施率は約2倍となった。また、全体を対象に23年の内に副業を始めたいと思うかを尋ねると、「始めようと思う」「どちらかといえば始めようと思う」と回答した“始めようと思う派”が65.8%だった。現在副業をしていない人に理由を聞いてみると、最も多い理由が「会社から禁止されている」(33.8%)で、次いで「本業が忙しく時間がない」(30.8%)、「同時進行する自信がない」(28.8%)と続いた。今後副業をしたいと回答した人に、副業をしたいと思う理由を尋ねると、「収入を上げるため」が70.4%で最多だった。続いて「小遣い稼ぎ」(48.4%)、「自身のスキル向上のため」(42.5%)となった。

●副業収入は平均20万円

副業をしている人の本業のみでの年収を集計すると、平均が600万円、中央値が631万円、最頻値が550万円だった。副業のみで得ている年収では、平均20万円、中央値が128万円、最頻値が50万円だった。副業に対し回答者からは、「現在は本業企業から禁止されているが、解禁されたら副業してみたい」、「本業だけの収入では毎月ギリギリなので仕方なく副業を行う必要がある」「副業を禁止している企業もあるが、禁止にするなら賃金を上げるべきだと思う」などのコメントが寄せられた。調査は、20~50代の社会人男女336人を対象に、インターネットにて行った。調査期間は2月15~21日。


ITmediaNEWS/2023年3月21日15時5分