元指定暴力団神戸山口組の三次団体で、上部団体は山健組。2016年1月、砂子宣優会長の引退に伴い解散。組員は二代目宮田興業に移籍
◆砂子会組織図
会長:砂子宜優(四代目山健組舎弟)
所在地:大阪府大阪市北区天神橋1-14-17
上部団体は六代目山口組・山健組・健竜会。
◆竜道会系譜
初代:田辺俊夫
二代目:伊藤力雄
◆二代目竜道会組織図
会長:伊藤力雄
所在地:大阪府豊中市螢池東町1-1-8
2016年3月1日に午前2時45分ごろ、大阪府豊中市蛍池東町の駐車場の近隣住民から、「車が当たったような大きな音がした」と110番があり、神戸山口組系山健組傘下健竜会内竜道会本部事務所の駐車場東側のブロック塀に衝突痕があり、正面からぶつかったとみられる乗用車が放置されていた。けが人はなかった。黒のRV車が隣の駐車場から前向きで二度突っ込み、そのまま乗り捨てられていたが、この事務所には現在活動実態がなく、けが人はいなかった。2月25日には、奈良県大和郡山市にある六代目山口組傘下組織の元組事務所に車が突っ込み、壁などを壊す事件が起きており、警察は山口組分裂の関連を調べる方針。グーグルマップで見てみると2016年6月頃までは暴力団事務所風の建物(自宅兼事務所の可能性もあり)はあるが2017年7月にはすでに取り壊されている。このことから考えて既にこの組は解散しているとみていいだろう。
三代目臥龍会は大阪府大阪市浪速区元町2丁目2-5に本部を置く暴力団で、指定暴力団・6代目山口組の三次団体。上部団体は山健組。
○略歴
初代金澤膺一が三代目山健組から本家若中に昇格。その際、五代目山口組組長渡辺芳則が名付け親となり金澤組を臥龍会へ改称。1993年1月27日、金澤膺一が交通事故で急死、若頭戸崎吉晴が二代目を継承するが、2001年9月2日、戸崎吉晴も肝疾患により急逝。二代続けて会長を失った臥龍会は三代目の継承が注目されたが、2001年9月に解散。組員は全て同じ山健組系の組織である健心会へ移籍した。2016年2月18日、二代目臥龍会副会長であった木村政明が臥龍会を再結成し、三代目を継承。同日、四代目山健組舎弟に就任した。2017年5月10日、三代目会長木村政明が四代目山健組から破門。2018年2月、木村政明を抹消し新たに三代目会長小林茂が就任。2020年12月5日、五代目山健組舎弟であったが破門処分を受ける。2020年12月、五代目山健組舎弟だった小林茂は、服役を終え出所後に神戸山口組に回帰。五代目山健組から破門処分となった。2021年10月20日、神戸山口組の執行部会において、今後は「山健組」を名乗らず、小林茂は神戸山口組組長・井上邦雄の預かりとなった。これにより別の場所に事務所が移転したようで事務所のステッカーは外され活動実態はないようである。現実に2022年3月19日に確認したところ暴力団対策法に基づくステッカーははがされていた。
○系譜
初代-金澤膺一(五代目山口組若中)
二代目-戸崎吉晴(五代目山口組若中)
三代目-小林茂
○組織図
会長-小林茂(山健組舎弟頭)
舎弟頭-下岡永壱
複数の暴力団組織が組事務所を共同で使うケースが増えている。捜査関係者によると、全国で施行された暴力団排除条例などの影響で資金獲得活動(シノギ)が難しくなってきており、経費削減が主な理由とみられる。資金源や組員が減っていく中、組織維持のための苦肉の策と言えそうだ。 大阪府警と兵庫県警によると、大阪府内には複数の組織が一つの事務所を共同利用している場所が計13カ所ある。指定暴力団の山口組と神戸山口組の本拠地がある兵庫県にも少なくとも計3カ所ある。 昨年8月に山口組が分裂した後、神戸山口組に直系組織として加わった団体が大阪市港区のビルに入った。ただ、このビルは別の直系組織傘下の3次団体の組事務所のため、系列の違う組織が共同で使うことになった。新しく入居したこの直系団体は、元々同じ港区内に事務所を構えていたが、2012年に山口組から除籍処分を受けて解散。再結成時には以前の事務所を手放していた。11年10月までに全国で施行された暴力団排除条例は、学校など公共施設周辺での事務所新設を禁じている。事務所に使われることを知って不動産取引をした業者も指導対象になるため、現在は事実上、街中に暴力団事務所を新設できなくなった。 同じ系列の3、4次団体などが一つの事務所を共同利用するケースもある。神戸市中央区にある神戸山口組系の事務所の一室には、直系の有力組織「山健組」傘下の複数の団体が入る。見張りや清掃、来客の対応を当番制でこなしているという。 警察庁によると、暴力団組員は全国で約2万100人(15年末)で、統計が残る1958年以降で最少。ある組員は「金も人手もない。光熱費も切り詰めるしかない」と捜査員に明かしたという。ベテラン捜査員は「虚勢や見えを張りたがる暴力団にとって、事務所は力の象徴。10年前だったら事務所のシェアなんて考えられなかった」と話した。
○住民の追放運動活発化
山口組分裂による抗争事件を受け、不安を募らせる自治体や住民が暴力団事務所の撤去を求める動きが各地で活発化している。水戸市は今年3月、銃弾が撃ち込まれるなどした小学校近くの神戸山口組系事務所について、使用禁止を求める仮処分を水戸地裁に申し立てた。学校保健安全法に基づく申請で事務所が撤去された全国初のケースとなった。 福岡県では、火炎瓶が投げ込まれた福岡市内の山口組直系事務所について、県暴力追放運動推進センターが住民に代わって使用差し止めを求める「代理訴訟制度」で仮処分を申請。組側は「地元ともめたくない」と今月13日までに事務所を撤去した。
2016/10/25毎日新聞
大阪市内でも複数の組織が同じ雑居ビルに入居している(同じ部屋かどうかは不明ですが)は少なからずありますね。
兵庫県警は、特定抗争指定暴力団「神戸山口組」(本部・神戸市)から中核組織の「山健組」(同)が離脱したと断定した。捜査関係者への取材でわかった。県警は、山健組が神戸山口組と対立する特定抗争指定暴力団「山口組」(同)への合流を模索しているとの情報を入手している。捜査関係者によると、山健組組長(62)は昨年7月以降、神戸山口組から離脱の意向を示して傘下の組長に同調を求め、山健組の組員が離脱する動きが出た。神戸山口組は昨年9月、山健組組長を除籍処分にしたという。組織運営を巡る対立が背景にあるとみられる。神戸山口組と山口組は2015年に分裂後、対立抗争を繰り返し、昨年1月に両組織は特定抗争指定暴力団に指定された。神戸山口組には昨年末時点で約1200人の構成員がいたが、今回の離脱に700人程度が同調し、勢力は半分以下になるとみられる。県警は離脱が新たな抗争の火種になる可能性があるとして警戒を強め、各組織の動向を注視している。反社会勢力に詳しいノンフィクション作家の溝口敦さんは「山口組が山健組を引き入れれば、対立抗争を巡る情勢が大きく変わる可能性がある」と指摘する。
読売新聞2021/9/10(金) 7:18配信
うーん、山健組が抜けたら神戸山口組はもはや終わりのような気がします。昨年神戸山口組から離脱した山健組の関係者や絆会の構成員はどういう動きをするのかな。それと神戸山口組の他の組長の動きも気になります。参加団体の組がごっそり6代目山口組に動く可能性があるのかも気になります。
三代目臥龍会は大阪府大阪市浪速区元町2丁目2-5に本部を置く暴力団で、指定暴力団・神戸山口組の三次団体。上部団体は山健組。
○略歴
初代金澤膺一が三代目山健組から本家若中に昇格。その際、五代目山口組組長渡辺芳則が名付け親となり金澤組を臥龍会へ改称。1993年1月27日、金澤膺一が交通事故で急死、若頭戸崎吉晴が二代目を継承するが、2001年9月2日、戸崎吉晴も肝疾患により急逝。二代続けて会長を失った臥龍会は三代目の継承が注目されたが、2001年9月に解散。組員は全て同じ山健組系の組織である健心会へ移籍した。2016年2月18日、二代目臥龍会副会長であった木村政明が臥龍会を再結成し、三代目を継承。同日、四代目山健組舎弟に就任した。2017年5月10日、三代目会長木村政明が四代目山健組から破門。2018年2月、木村政明を抹消し新たに三代目会長小林茂が就任。2020年12月5日、五代目山健組舎弟であったが破門処分を受ける。
○系譜
初代-金澤膺一(五代目山口組若中)
二代目-戸崎吉晴(五代目山口組若中)
三代目-小林茂
○組織図
会長-小林茂(山健組舎弟頭)
舎弟頭-下岡永壱
四代目竜心会は大阪府大阪市中央区東心斎橋2-1-17に本部を置く暴力団で、五代目山健組の三次団体。上部団体は六代目健竜会。
○系譜
初代-中田浩司
二代目-西川良男
三代目-堀内繁徳
四代目-山本壱也
○組織図
会長-山本壱也(六代目健竜会若頭補佐)
余談ではあるが酒梅組の旧事務所(5代目当時)の近所ですね(大阪府大阪市東心斎橋2-6-23)。ただこの住所には暴力団事務所っぽい建物はあるが、監視カメラもなく暴力団対策法に基づくステッカーも貼られていないため、別の場所に移転したのだろうか。